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本の修理 美術洋書



 


本の修理をしました
 

 



 

『Simone Martini』Milano 1968
イタリアの画家、Simone Martini の絵画集です

知ったふうに書きましたが、、、

Simone Martini がどんな人か・・?知らなかったです
調べてみると、1284年頃 - 1344年という時代
14世紀の有名な画家のようです

 

「受胎告知」の作者、とありました
あ、それは見たことあるかも!





 

 

 

 

 

 

 

・・・

ビフォー

表紙については
背表紙の天地にスレは見られるものの
その他はまったく損傷ないです




問題は、、中身





糸綴じの綺麗な製本ですが
もとの作品が大きく(受胎告知だもんね)
壁画だったりするので
見開きで見せる絵画がたくさんあり
(折り込みで見せる絵画も)
4ページ1折が多数

そして、のどに糸がかからないように
糸で綴じている折丁と
綴じていない(接着剤のみ)折丁が混在




また、美術書のため

折丁は少しツルッとしたコート紙なので
接着剤が剥がれてしまい
糸で綴じていない折丁は外れやすいです
・・・すべて外れていました


 

 

 







修理方法

見返しは損傷なし
というわけで
見返しと中身を分けて
中身のみ取り出します

 

折丁をすべてバラします

折丁の背についた接着剤は

ツルリと取れて、紙も傷んでいないので

背の補修はナシです


見開きノドの絵画に糸が見えないように
折丁の構成を考えます
4ページ1折の折丁は、和紙の足にて継ぎ
その他の折丁に組み込みます

すべての折丁を糸で綴じ直し
もとの見返しと合わせ、完成しました








・・

アフター






糸綴じ







和紙継ぎ

 


 

 




折り込みのある折丁






見返し

 

 









ご依頼、ありがとうございました






・・・・・・
本の修理の方法は
1つだけではありません
目的やご希望の素材や予算に合わせて
修理方法を考えさせていただきます

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古本と手製本ヨンネ 
植村愛音
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| 本の修理ビフォーアフター | 11:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
本の修理 古いフォトアルバム

 

 

 





本の修理をしました

 

 




・・・
before

古いフォトアルバムです


写真のアルバムや切手アルバムなどは
ページに貼るものや差し込むものがあるので
特徴的な構造の製本が多いです

このアルバムの造りは
1枚の紙の四方に
枠になる厚紙と窓のある紙が
表裏についていて
写真を差し込めるタイプの台紙となっています
その台紙には厚紙の足がついていて
台紙と足をクロスで繋ぐとともに
となりの台紙ともクロスで繋いである
という構造になっていて
糸で綴じてはいません



 

 


最初の台紙のクロスが切れてしまい
表紙と中身がバラバラになってしまっています







台紙が弱っていて
写真を差し込む入り口の紙がほとんど破けています
または、無くなってしまっている台紙もあります









どの台紙にも沢山の英字の書き込みがあり
これらの文字を消去したい、とのご希望も

 


 


文字はすべて消去したいけれども
表紙の裏にあるメッセージのみ残したい
また、台紙を1つ増やしたい
というご要望もありました



 

 

 





・・・
after






新しい台紙をひとつ作って

元の台紙、表紙と繋ぎました

 




英字の書込みを消したり
破れを和紙で補修しました






 





また、留め具がなかったので

(元がどんなものか不明、)革でつくりました



特徴的な製本については

しっかり見分けて同じように製本しました
また、古い良さを残しつつ綺麗にして

まだまだ使うことができるように
というお直しになりました


ご依頼主さんは

アンティークのポストカードなどを入れて
楽しまれるとのことです









ご依頼、ありがとうございました



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| 本の修理ビフォーアフター | 22:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
本の修理 カリグラフィー本2冊

 

 

 

 





本の修理をしました

 

 


カリグラフィーの本、2冊です
どちらもドイツ、
ルドルフ・コッホの本


ルドルフ・コッホは
ドイツのカリグラファー、デザイナーさんです

(イギリスとドイツ旅の時に

古い本、文字の本を見てまわったけれど

ルドルフ・コッホの本もありました
その旅が今また繋がっているようです・・)

 







・・

『Das ABC-Buchlein』
Rudolf ​Koch und Berthold Wolpe      Leipzig 1934



ビフォー


激しく損壊しているわけではないです

背が切れかかっていて
壊れそう・・






見返しのノドも切れていませんが
弱ってはいます

ミゾの壊れが進行してくると
見返しノドが壊れやすくなります

ここも時間の問題かと・・・

 

 





この本をたくさんの人に見てもらいたいけど
この状態では少し気が引けるし
ガバッと開いてコピーを取ることもあるので
それをクリアしたい、というご依頼でした








・・・

アフター




ミゾを強くするために
背の部分のみクロスにし
ドイツ装仕立てにしました





見返しも新しく






 

 

 

 




・・

『Rudolf Koch 
 Mensch/Schriftgestalter und Erneuerer des Handwerks』
 Berlin 1949 


ビフォー

こちらはジャケット付の本
そのジャケットがボロボロです

本体は弱りかけているものの
ジャケットがあったため
まだまだ大丈夫そうでした



逆目なのかな?というシワ




 

さて、ジャケットの修理です

 



まず、裏打ち


裏打ち後には、欠けている部分を
表紙と同じ厚みの和紙で加えていきます

 

 

 

 



 

 



・・・

アフター





写真でわかりづらいですが
欠けた部分は和紙になっているので
1枚のジャケットに戻りました


彩色すると見た目が戻りますが
タイトル文字の部分もあるし・・・
(変な文字を書いてしまうと台無し!!)


こちらの状態で納めさせていただきました


 








ご依頼、ありがとうございました



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| 本の修理ビフォーアフター | 23:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
本の修理 基本の料理本2冊





本の修理をしました

料理の本が2冊です
和食、洋食、どちらも押さえた料理入門
わかりやすい基本的な本とのこと


そしてやはり料理本は
辞書や聖書などに続き
ページをめくる頻度が高いので
壊れることが多いですね







・・

『和のおかず 京味・西健一郎の幸せな台所 』
 西 健一郎 1997年


ビフォー


そこまで古い本ではありません
綴じ方は
スケッチブックなどと同じリング綴じ
表紙はハードカバー
ジャケット付


中身と表紙は見返しでつながっているのですが
その見返しがリングで綴じられており
綴じ穴が切れてしまっています




表も裏も、破れ







安心してページをめくることができるように
というご依頼です






・・・

アフター




リング綴じとして一般的によくあるのは
スケッチブック

スケッチブックには、背表紙がありませんが
この本には背表紙があって、見返しもありました

背表紙は浮いていて固定されておらず
表紙に直接ついている見返しに
負担がかかりすぎるようだったので、
構造的に壊れやすいと判断し、表紙をつくり変えました


新しい表紙の背に穴をあけて
直接リングを固定しました



 

 

 

 

 

 

 










・・

『ニッポン人の西洋料理』
村上 信夫  1994年


ビフォー


本の構造は
一般的なあじろ綴じ
ソフトカバー、ジャケット付

あじろ綴じですので
ページが外れやすいです




表紙に近い折丁が外れていました

 

 

 

 

 

 










・・・

アフター



1折だけの外れでしたので
背に薄く接着剤を補填し
改めて折丁を差し込みました


あじろ綴じの場合は
重なった折丁の内側に
接着剤が届きづらい場合があります

この本のあじろは
あじろの切り込み幅が大きかったので
そのまま差し込みましたが
あじろの切り込み幅が少ない場合や

外れ方の状況によっては
また別の処理をすることもあります











 


ご依頼、ありがとうございました



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| 本の修理ビフォーアフター | 23:10 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
本の修理 真宗聖典

 

 





本の修理をしました




『真宗聖典』 昭和10年発行 平成12年刊

比較的新しい本で
カバーをかけて使っていたこともあり
​表紙の傷みは少ないですが
聖典ということで、とても読み込まれていました
フセンもいっぱい








before
・・・
背割れしていました
糸綴じなのですが、糸が切れて
折丁の背が破れてしまったようです






持ち主さんは、なんとか直そうと
背割れの前後の数ページに

セロハンテープを貼っていたり・・
※修理にセロハンテープはNGです









・・・
丈夫にきれいにしてほしい
というご依頼でした


すべての折丁を綴じ直す
というほどではなく、
背割れからの前後数ページ
それから、表紙と裏表紙側のページを
補修して綴じ直すことで
中身を直しました

もとの表紙は紙クロスでしたが
今後も使い続けると破れる可能性が高いので
新しいクロスにしました




綴じ直した中身に花布、栞紐、クータをつけ
表紙と合わせ、できあがりです





after
・・・
 







背割れして破れた箇所は
和紙で補修して綴じ直し






セロハンテープのついていたページも

テープを剥がして、和紙で補修、綴じ直し

 





堅牢でありながらも、しなやかな
バランスのいい製本によって
読みやすく、長持ちします



※付箋について
今回は、
ご依頼主さんの大切なページの付箋ですので
剥がしていませんが
貼って剥がせる付箋といえども
長く貼りっぱなしにしておくと
接着剤が変化します
せめて文字の部分には
貼らないようにお願いします







ご依頼、ありがとうございました



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| 本の修理ビフォーアフター | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
本の修理 お料理入門

 






本の修理をしました



『お料理入門』御厨良子 富士書房 昭和33年刊


表紙もだいぶ傷んでいますが
ミゾは切れそうで切れておらず
傷んでいるけど、壊れてはいません





問題は、開いてみるとわかります
中身と表紙が分離しています、扉側








奥付側は、こんな感じ
折丁もぐしゃぐしゃになっています




古い雰囲気はそのままに
きちんと読めるようになれば・・
というご依頼でした










・・・
できあがり

表紙については
溝を裏から補強したのみで
ほとんど手を加えていません

 

 

 

 






折丁の破れや欠け、これについては
裏打ち、和紙継ぎ、によって
再生しました



 





折丁を再生したあと
糸で綴じ直し、背を補強し、
表紙と合わせました
 

 

 

 





こちらの本は、60年ほど前の本ですが
お料理の基本がしっかりと書かれているらしく
時折読み返すことがあるとのこと
確かに料理の種類も多く、勉強になりそうな本でした
ずっと読み継がれる本になりますように・・






 

 

 



ご依頼、ありがとうございました


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| 本の修理ビフォーアフター | 11:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
本の修理 MANGWA OF HOKUSAI





本の修理をしました




ほんもの!です
北斎漫画・・・!

 


和本全15冊が、2冊の革装に合本されています
で、革がボロボロになり、テープで固定してありました

ビフォー

 

 

 

 

 






見返しにも、がっちり、テープ






テープ、テープ!






表紙のミゾが離れて
見返しも分かれています






中身には何も損傷はないです
(さすが、和本と和紙!)

まあ、合本して保存していたら
革が傷んでしまったという感じでしょうか
そして、テープが・・

この状態だと、表紙を新しい革にして
同じような背バンド、箔押しの装丁にするのが
ピカピカになるのですが
(個人的には、表紙をつけないで
 和本15冊のままがいいと思いますが・・)

ご依頼としては
この雰囲気を保ったまま、新しくしないように
安心して本を開くことができるように・・

というものでした

さて、、、








・・・

アフター!です

背の革は、もとの背表紙を剥がし
新しい革の背表紙で、表表紙と裏表紙をつなげ
その新しい革のうえに、もとの背表紙を貼りました
キズや色も補填や補色してます





 

 

 

 

 

 

 





ピカピカでない、もとの古さを保ちつつ・・



 

 

 

 

 

 

 

 



見返しの、ノド部分は
薄く削いだ革を貼ってつなぎました

テープで留められた無地のページは
テープを剥がして和紙で補修しました






できあがり、です◎







ご依頼、ありがとうございました


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| 本の修理ビフォーアフター | 19:37 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
本の修理 机上辞典




本の修理をしました




『和英併用 机上辞典』高野辰之編







お預かりした時の状態は
背表紙欠損、表紙と裏表紙破れ





表紙の破れに伴い
見返しは、のど切れや破れ









本文については、糸綴じでしたので
さすが!とも言うべき、糸が切れておらず
折丁背の接着剤もしっかりしていたので
本文については多少の角折れのみで
損傷無しでした




・・・

というわけで、
見返しには印刷された情報がありましたので
表紙から剥がし、裏打ちして再生しました
(表紙と見返しの分離は、水浸しにして・・
表からではなく、裏から剥がしていきます)









表紙については
同じような紙で改装し、もとのタイトルを貼りつける
というご要望でしたので・・

このように、仕上がりました

もとのタイトルも掃除、裏打ち、
さらに彩色したので、新しい素材に馴染んでいます





革のように見えますが
革っぽい紙素材の薄表紙です






見返し、表






見返し、裏








ページ角のシワも伸ばしたので
すっきり、きれいになりました
背にはクータをいれて、補強しています





ご依頼、ありがとうございました




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| 本の修理ビフォーアフター | 21:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
本の修理 無線綴じの本や壊れた箱





本の修理と
箱の修理をしました




まず、本の修理です


『かな名跡講座巻十 和漢朗詠集』1981年

こちらの本、無線綴じのソフトカバー
テキストとしてずっと使っている本とのこと






ページが1枚1枚
外れてきてしまっています









セロハンテープで留めてしまっている箇所も・・







ページが1枚だけ外れている場合には
のどの部分に接着剤をつけて挟み込み
プレスすると、ある程度保つことができます

ですが、
ほとんどのページが外れかけている
この本の場合の修理方法としては
・無線綴じで直す
・平綴じで直す
・背を和紙でつなぎ折丁にして糸綴じで直す
というパターンが考えられます



ご依頼主さんの希望としては
今後もずっと使う本なので
・丈夫に直したい
・開きをよくしたい
・予算は抑えたい
というものでした


丈夫で開きをよくするには
背を和紙でつないで折丁をつくり
糸綴じで直すという方法がベストですが
予算的にオーバーしてしまいます
もうひとつの綴じる方法として
平綴じで直すとなると
本の開きが悪くなってしまいます


というわけで
無線綴じで直す、方法にしました

すべてのページについて
背にある接着剤をしっかりと取り除き
本文をずれないようにまとめて
背に接着剤を薄く塗ります
(厚く塗ると開きが悪くなるので)

また、背にのこぎりで切り込みを入れ
その切り込みに麻紐を埋めこみます
こうすることで
通常の無線綴じやアジロ綴じに比べて
麻紐が支持体になり、丈夫さが増します

開きをよくしたい
けれど、ページは外れないようにしたいので
できるだけ麻紐を多めに埋め込みました








仕上がりはこのような開き具合








セロハンテープも取り除きました









もとの表紙カバーも
すっきり包むことができました












・・・
続いて
別件の箱の修理です




これは本の箱ではありません
ただ、箱はやはり中身あっての箱
これも、中に大切なものが入っていたとのこと
長辺60cmほどある、大きめの箱です
中身が大切とはいえ、この箱も大切にしたい
とのこと、でした

ぶつかった衝撃で、角が壊れかけています






芯材がしっかりしていたので
ボンドでつなぐことができました
色の欠けた部分は彩色して見た目よく
・・できあがり◎









・・・
簡易的な本の修理の紹介です



『The Complete Galloping Gourmet Cookbook』

40年ほど前の本です
世界の料理をカラーで紹介
本文用紙も厚く、ずっしり重い丸背上製本です






ノドが外れそうですが
糸綴じなのでなんとか保っています

そんなわけで、そこまで壊れているわけではありません
ただ、表紙の溝が本文から外れかけており、
背がぐらぐらして、不安定でした




ご依頼者さんにとって、大切な思い出の本
これ以上壊れることがないように、早めの処置を希望です





見返しを外し、中身の背にはクータをつけます
クータ(空袋:くうたい、つまり筒状の紙)は
背貼りすることで、中身の背と表紙の背の内側をつなげ
背を安定させる役目があります

外れている溝にはボンドをつけ
見返しをもどしたら、溝に竹ひごをはめてプレス
これで、背が安定しました◎







ご依頼、ありがとうございました





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| 本の修理ビフォーアフター | 22:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
本の修理 できるだけ手を加えない





本の修理をしました



『重き流れのなかに』椎名麟三 昭和23年刊

糸綴じでソフトカバー






糸は切れている箇所が多く、背表紙が欠損しています
背が安定していないため
開くとどんどん壊れていきそうな状態



この本を安心して読むことができる本にするには
背を和紙で補修して綴じ直すことが必要です
さらに背表紙を新しく加えなければなりません
(表紙の仕上がり参考はこちら→



ただ、ご依頼内容としては
・原状の雰囲気を変えないこと
・新しい素材をできるだけ使わないこと
でした


また、よくよく調べると
この本は、古書価格も安価でした
書き込みなどがあるわけでもないので
修理代と照らし合わせたら・・
と思い
買い直す提案もしてみました

そうしたところ
ご依頼主さんは、この本に出会って
この本そのものに好意があるとのこと
同じ内容と外観だとしても
この本はこの本であり
買い換えてこの本を破棄するのは忍びない
ということでした

量産品の同じような本とはいえ
1冊1冊、本には顔があり
また、生きているのです
・・とてもよく分かるなぁ

そんなこの本への愛が伝わってきたので
それでは希望通りに修理できるよう
本の修理を承ることにしました






仕上がりはこちらです






本文は中身がこれ以上ばらけないように
麻糸で平綴じしました
麻糸の他に使った材料はでんぷん糊のみ
です


本の修理では、今後のことを考慮すると
直さない、という選択が必要なときもあります
この本にとって、またご依頼主さんにとって
もっとも適切な方法になっていれば嬉しいです



大切な本の修理のご依頼
ありがとうございました








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| 本の修理ビフォーアフター | 15:29 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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