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本の修理 無線綴じの本や壊れた箱





本の修理と
箱の修理をしました




まず、本の修理です


『かな名跡講座巻十 和漢朗詠集』1981年

こちらの本、無線綴じのソフトカバー
テキストとしてずっと使っている本とのこと






ページが1枚1枚
外れてきてしまっています









セロハンテープで留めてしまっている箇所も・・







ページが1枚だけ外れている場合には
のどの部分に接着剤をつけて挟み込み
プレスすると、ある程度保つことができます

ですが、
ほとんどのページが外れかけている
この本の場合の修理方法としては
・無線綴じで直す
・平綴じで直す
・背を和紙でつなぎ折丁にして糸綴じで直す
というパターンが考えられます



ご依頼主さんの希望としては
今後もずっと使う本なので
・丈夫に直したい
・開きをよくしたい
・予算は抑えたい
というものでした


丈夫で開きをよくするには
背を和紙でつないで折丁をつくり
糸綴じで直すという方法がベストですが
予算的にオーバーしてしまいます
もうひとつの綴じる方法として
平綴じで直すとなると
本の開きが悪くなってしまいます


というわけで
無線綴じで直す、方法にしました

すべてのページについて
背にある接着剤をしっかりと取り除き
本文をずれないようにまとめて
背に接着剤を薄く塗ります
(厚く塗ると開きが悪くなるので)

また、背にのこぎりで切り込みを入れ
その切り込みに麻紐を埋めこみます
こうすることで
通常の無線綴じやアジロ綴じに比べて
麻紐が支持体になり、丈夫さが増します

開きをよくしたい
けれど、ページは外れないようにしたいので
できるだけ麻紐を多めに埋め込みました








仕上がりはこのような開き具合








セロハンテープも取り除きました









もとの表紙カバーも
すっきり包むことができました












・・・
続いて
別件の箱の修理です




これは本の箱ではありません
ただ、箱はやはり中身あっての箱
これも、中に大切なものが入っていたとのこと
長辺60cmほどある、大きめの箱です
中身が大切とはいえ、この箱も大切にしたい
とのこと、でした

ぶつかった衝撃で、角が壊れかけています






芯材がしっかりしていたので
ボンドでつなぐことができました
色の欠けた部分は彩色して見た目よく
・・できあがり◎









・・・
簡易的な本の修理の紹介です



『The Complete Galloping Gourmet Cookbook』

40年ほど前の本です
世界の料理をカラーで紹介
本文用紙も厚く、ずっしり重い丸背上製本です






ノドが外れそうですが
糸綴じなのでなんとか保っています

そんなわけで、そこまで壊れているわけではありません
ただ、表紙の溝が本文から外れかけており、
背がぐらぐらして、不安定でした




ご依頼者さんにとって、大切な思い出の本
これ以上壊れることがないように、早めの処置を希望です





見返しを外し、中身の背にはクータをつけます
クータ(空袋:くうたい、つまり筒状の紙)は
背貼りすることで、中身の背と表紙の背の内側をつなげ
背を安定させる役目があります

外れている溝にはボンドをつけ
見返しをもどしたら、溝に竹ひごをはめてプレス
これで、背が安定しました◎







ご依頼、ありがとうございました





・・・・・・
本の修理の方法は
1つだけではありません

目的や予算などに合わせて
修理方法を考えさせていただきます

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古本と手製本ヨンネ
植村愛音
info@yon-ne.com




・・・・・
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