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本の修理 絵本

 

 

 


本の修理をしました

絵本です



 

 

 

『ちいさいモモちゃん おんにょろにょろ』

松谷みよ子・文 中谷千代子・絵 講談社

1977年、中綴じ、ハードカバー
 


before


 

 





家族からの依頼です

母から送られてきました

 

おんにょろにょろ、懐かしい、、、

歌うように読むと楽しい

登場する飼い猫はかわいいけど

鼠を食べようとするのでちょっとこわい、

という記憶が戻る


母が言うには、私の妹の娘(初孫)に
この絵本を贈ろう!と
本棚から取り出したら壊れていた、

とのこと



状態としては
背表紙がなくなり見返しも切れて
表紙と見返しが分割されてしまっています
また読めるように直ればいいよね
ということで
直し方については
私がやりたいようにやりました


 

 

 




中綴じのハードカバーの構造は
見返しを本文と一緒に中綴じする
という点で、
折丁の重なる綴じの見返しとは異なります


直し方としては
和紙で幅狭の見返しをつくり
一緒に中綴じする
新しい背表紙をつくって
継ぎ表紙のように表紙をつなげる
中身と表紙を合わせて

和紙の見返しを貼る、
などがあるかと思います

ですが、
ちょっと見た目がよくないかも、、
修理は見た目ではないけれど
見た目も良くして機能もしっかりしたい
と思いました

そのためには
製本される前の素材に戻せばよい、です



表紙の芯材に貼りついている
見返しと表紙を剥がし、
裏打ちして再生しました

 







見返しは和紙で背をつなぎます




素材にほぼ戻ったので
中綴じのハードカバー製本で
仕立てます

本文と見返しを合わせ
寒冷紗を貼り、中綴じします

表紙平の表に継ぎが出ないように
表紙はドイツ装にします








 

 



after







 


 

 

一度壊れたり傷んでしまうと

すっかり元通り!

というわけにはいきません

ただ、

1冊の絵本として手に取り、

表紙を開き、ページをめくって読む

「本」に戻すことができます


 

 

 

 

私にとっては姪っ子・・

たくさん読んでほしいです

おんにょろにょろ♪

引き継がれるといいな
 






 

 

 


 

・・・・・・・
本の修理の方法は
1つだけではありません
修理の目的、ご希望の素材や

予算などに合わせて
修理方法を考えさせていただきます

本の修理や手製本、お気軽にご相談ください

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お問い合せについては
こちら→ 
をお読みの上、ご連絡をお願い致します

古本と手製本ヨンネ 
植村愛音
info@yon-ne.com




 

 

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