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本の修理 聖書




本の修理をしました
聖書です

 

 

 


『新約全書』1903年
糸綴じ、革装、薄表紙
before

 

壊れた聖書をあるところで修理をしてもらったら
こんなカタチで戻ってきた…とのこと


背表紙がなくなってしまっていたようで
以前の修理ではビニールクロスが貼られていました


見返しも同じ素材のビニールクロス




書き込みのあるページにべったりと接着あり

 



背がタイトバック仕上げになっていて
ページの開きが悪くなっています




こんなところに寒冷紗




直っていないところ、破れなど

 



チリのない表紙なので
花布はなかったものと想像されますが
花布をつけて直してありました



うーん、
どうしてこの直し方にしたのかは不明ですが
とりあえずやってみたにしても
本が可哀そうな状態になっているので
痛ましく残念です

ただ、直すぞ、戻すぞ!
という気持ちは伝わってくるので
分かるんだけどなぁ
と共感する部分もありました


私も完ぺきにできているとは言えないけれど
本の修理で気をつけておきたいことは、
何が大切で何を残したいのかどう読み続けるのか
持ち主さんの意向をしっかり聞いて直すこと、
次の修理の機会がもし訪れたとしても
直しやすいように直すこと、です

もちろん壊れないように直したいですが
読み続ける限り、永遠に壊れないなんてありません





・・・

さて、ご依頼内容は、
とにかく見た目だけでもキレイにしたい
そして背表紙は革に替えて、
箔押しのタイトルがあるといいな
とのことでした


中身の綴じがどう直されているか?
タイトバックでよくノドが見えません
まずは見返しと表紙を剥がしてみました
中身の糸綴じはほとんど壊れていなかった!
よかったです
クータをつければ開きもよくなります

中身のページには

接着し過ぎの箇所、破れ、

寒冷紗がついていたところ、

和紙で直したり、足をつけました



背表紙は革に箔押し
ご希望の文字『HOLY BIBLE』
表紙はもとの平を使い
ドイツ装で仕立て直しました

剥がれている箇所は端革で保護したり

彩色したりして、見た目もきれいに









after

















ご依頼、ありがとうございました
 

 

革の表紙は手に馴染むのがいいですね
見た目をきれいに、開きもよくなったので
気持ちよく読み続けることができると思います

1冊の本には、本の物語はもちろん
持ち主さんの物語が詰まっています




 

 

 

 



・・・・・・・
本の修理の方法は
1つだけではありません
修理の目的、ご希望の素材や

予算などに合わせて
修理方法を考えさせていただきます

本の修理や手製本、お気軽にご相談ください

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お問い合せについては
こちら→ 
をお読みの上、ご連絡をお願い致します

古本と手製本ヨンネ 
植村愛音
info@yon-ne.com

 

 

 

 

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