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パタパタからくり製本(jacob's ladder binding)

 

 

 

 



 

 

 

パタパタからくり製本(jacobs ladder binding)とは?

 

まず「マジックフラワーチェンジャー」という

玩具のような本の出会いから
 

大泉学園のポラン書房さんで見つけた本です

かわいい!というのもポイントでしたが

古本屋さんで見つけてしまったので、

この製本おもしろいな!

と、製本目線で購入しました
 

で、製本方法を調べていたら

Jacob's ladder structure book とか

Jacob's ladder binding と呼ぶらしく
 

そこから日本語の「ヤコブの梯子」を辿ると

ウィキペディアでは「日本でパタパタ、

板返し、団十郎のからくり屏風と呼ばれる玩具の、

英語圏での呼び名」とありました

 

 

というわけで、

「パタパタからくり製本」

と訳して紹介してみたいと思います

 



通常必要な材料は
・木材や厚紙
・帯紙
・接着剤
となりますが、

なんとか接着剤を使わないで、
紙だけでつくってみる方法を
既存のつくり方を参考に考えてみました


 

 

 

 




」」」」」」」」」」」」」」
用意するもの 
紙(コピー用紙、画用紙、チラシなどでも)
カッター、定規、はさみ、カッターマット、





、紙を用意します(ここでは、2色でつくります)

長方形または正方形、サイズは自由





2色をそれぞれ6枚づつ用意します





このように、折りたたみます
左をA、右をBとします



 


Aのつくり方

短辺をだいたい半分あたりのところまで折ります




反対側も折ります




さらに包むように、だいたい半分ぐらいまで折ります




反対側も折ります




Aのできあがり




 



Bのつくり方
長辺をだいたい半分あたりのところまで折ります




反対側も折ります





さらに包むように、だいたい半分ぐらいまで折ります




反対側も折ります





開いて、四つの端をカットします




折り目まで斜めにカットします




四つの端すべてを同じようにカットします





折り目のあるところまで半分に折ります





折り目を戻します





反対側も同じように折ります
これで、Bのできあがり





AとBができました





12枚の紙を同じように折ります
Aが3つ、Bが3つ(緑色)




Aが3つ、Bが3つ(黄色)




全部でAは6つ、Bは6つです








、さらに紙を用意します(Cとします)
15ミリ幅で、A長辺3倍の長さ(少し短めがいいです)





Cは15本、用意します





Aが6つ、Bが6つ、Cが15本、
これで、紙の準備は完了です





 

 





」」」」」」」」」」」」」」
さて、綴じます




、Aを横長に置きます





、上下を開いて





、Cの端を折り、


 



、Aの隙間に引っ掛けるように差し込みます


 

 


、上の方に、固定します





、同じように、下の方にも
Cを引っ掛けるように差し込みます





、反対側には、真ん中に
Cを引っ掛けるように差し込みます





10、上下を折り、戻します





11、BをAに差し込みます




12、折り目のところまで、ぴったりと




13、BをAの上にかぶせて




14、反対側も差し込みます







15、AとBがつながりました



 

 



16、右側にある2つのCを折ります





17、左側にあるCも折ります






18、その上にAを乗せます









19、Aの上下を開きます




20、Cをすべて折ります



21、Aの隙間に、引っ掛けるように差し込みます



22、すべて引っ掛けるように差し込みます


 

 

 

 



23、新しいCを3本用意し
からの手順と同じように、差し込みます




 


24、上下を折り、戻します






25、BをAの間に差し込みます




26、反対側にも差し込みます









27、ここからは、15から26の手順を繰り返します




Cを折って



新しいAを乗せて



Aの上下を開いて、Cを差し込み



新しい3本のCを差し込み



Aの上下を戻して



Bを差し込み、かぶせる






 


 


28、A→B→A→B→A→Bと

重なるように繰り返していくと

Cを使い切り、この状態になります


 



29、Aの上下を戻して


 


30、Aの間にBを差し込み、かぶせます






31、できあがり


 

 

 


AとBで1セット
計6セットを、Cで綴じています

緑A→黄B→黄A→緑B→緑A→黄B
→黄A→緑B→緑A→黄B→黄A→緑B
色の部分を揃えるとおもしろさが増しますが
とりあえずABABという順番ができていればOK







この本の構造の楽しみ方は3つ
●見開きが変わる本
●蛇腹ように広がる折本

●パタパタっと入れ替わるからくり本

柄のある紙を使う
自分で絵や文字を描く

紙の大きさを変える

ポップアップをつくる
1セットの数を増やしてみる、など
つくり方をマスターしたら
中身をつくって遊んでみてください

 

暗くなったり怒ったりも必要なことだし

それを咀嚼しながら手を動かすことで

はっとした気付きがあったりもします

散歩のように手製本の時間があったらいいな

楽しい本ができあがりますように・・・!

 

 

 







●見開きが変わる本












●蛇腹ように広がる折本











●パタパタっと入れ替わるからくり本



 

 


 

→紙を折って綴じる手製本、こちらもどうぞ

・織継ぎ製本(→

・くちばし製本(→) 


 

 

 

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| 折って綴じて手製本 | 15:31 | comments(0) | - | pookmark |
くちばし製本(blizzard book)

 

 

 

 


 

 

くちばし製本(blizzard bookとは

糸や接着剤を使わずに

紙を折るだけでつくる製本方法です

英語圏では blizzard book と呼ばれるこの製本方法
Hedi Kyleさんという製本家さんが
猛吹雪(blizzard)で仕事に行くことができず
思いついた製本方法とのことです

外にも出れず、先もわからないという不安のなか
手を動かして集中することで
精神的にもリフレッシュ、いいですね

この製本が産まれた状況を残すために

ブリザードブックと英語のままにしたいですが
ちょっと分かりづらい・・


そこで、折り紙っぽくもあり、

折り鶴のくちばしっぽさもあるので

祈りとしての千羽鶴にもつながるし、、
ということで勝手に「くちばし製本」と意訳して
紹介したいと思います



難しい材料や道具は要りません
ぜひ、つくってみてください

折って、祈ろう

 

 



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用意するもの
紙(コピー用紙、画用紙、チラシなどでも何でも)
カッター、定規、カッターマット





1枚の紙を用意します





このような折り目をつくります





折り目のつくり方:まず半分に折ります





真ん中の折り目に合わせてまた半分に折ります



両端を同じように










端の折り目に合わせて、また折ります




こちらの折り目にも合わせて折ります








反対側も同じように折ります

折り目ができました






折り目に合わせて折ることで幅が均等になります




 

 







上と下の端を三角に折ります




開いてから
また隣の部分の上と下の端を三角に折ります




また、その次も同じように






すべて折り終わったら、開きます





 

 

 




斜めの線はすべて山折りにします











端の部分を、折ります(くちばし部分)






上下とも折ります





そのままめくって、隣の部分も同じように








 

 

 


すべての上と下を同じように折ります

くちばし部分、できました










中身の紙を用意します




それぞれ半分に折ります




折ったものを、4でつくったくちばし部分に挟みます


 

 


すべて挟んだら、完成








 

 

 




>>>>>

このままでもいいけど、表紙をつけてみたい?
A ブックカバーのようにぐるりと表紙をつけても


B くちばし部分の反対側(背)は差し込みできるので
表紙用の紙を、表と裏側に差し込んで表紙にしても







C 裏だけに差し込みして、ぐるりと巻いてもよし

 



 

 

 


くちばし部分は大きくても小さくてもいいです
中身の紙も半分に折らなくても挟むことができます
これを基本にいろいろ遊んで手製本してみてください



>>>
紙で紙を綴じる
織継ぎ製本(woven codex)もあります(→


 

 

 

 


 

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| 折って綴じて手製本 | 18:00 | comments(0) | - | pookmark |
織継ぎ製本(woven codex)

 

 

 

 


 

 

織継ぎ製本(WOVEN CODEXとは

紙を紙で綴じる製本方法です

 

wovenは「織る」や「編む」という意味があるようなので

折って、織り継いで綴じる「織継ぎ製本」と訳してみました

 

2017(→)2018(→)に

西荻窪アトリエ・ハコさんの手製本講座でも

皆さんと一緒に製本しました

組継ぎ本と同じように

糸も接着剤を使わずに綴じることができます

 

 



 

 

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1:用意するもの
紙、カッター、定規、カッターマット





AとBを同じ枚数
BはAの半分の大きさ
Cは20mm巾の帯状に2本






2:Bの紙にカッターで切り込みを入れます
(太線部分)C巾と同じ切り込みサイズ




すべて1枚づつ切り込みを入れます



Bの準備ができました






3:Aの紙は半分に折り、折り目に切り込みを入れます



 

Aの紙を半分に折り、
折り目から0.5mmほど離れたところに定規を置いて
切り込みを入れます





すべて1枚づつ切り込みを入れます






4:表紙になるAにBと同じ切り込みを入れます(青太線)






Aの準備ができました



 

 

 

 



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さて、織り継ぎします



5:表紙になるAにCを通します



Cの先を斜めカットすると通しやすくなります






6:Cを通しきる手前で30个曚瓢弔靴得泙蠅泙






7:30mmの先は、切り込みの中へ通します






8:開いたところ






9:Bの切り込みにCを通します






10:Aの折り目にぴったりと合わせます






11:Bを倒して、Cを折ります






12:Aの切り込みへCを通します






13:外に出たCに折り目をつけます

 






14:Aの切り込みにCを通します




ぴったり合わせます






15:Aを開いてBの切り込みへCを通します


ぴったりと合わせます






16:Bを倒して、Cを折ります






17:Aの切り込みへCを通します






18:外に出たCに折り目をつけます








19:14から18を繰り返します

2本のC帯を同時に織り継ぎしていくと安定します







20:最後は、A表紙の切り込みへCを差し込みます

 






21:完成です




 


 

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どうでしょうか

光の加減で色の統一が取れず

見えづらいですね、、、

構造としてはAに挟まれたBのセットを

Cで織り継いでいく、という感じです

 

 

 

この構造と織り継ぐ流れをつかんだら
もっとこうした方がいいかも
アレンジしてつくってみようなど
遊んでみていただけたらと思います




いろいろなポイント

・紙は折りやすい方向に折って使う

・パタパタと進める際に、いちいち折る
・Bの横巾は少し短くしたほうがきれいに仕上がる
・紙の厚みによって切り込み巾を調整する
・Aは2枚以上重ねて折ってもよい
・Bの横巾は変えてもよい(10mmでもOK)
・Cの帯巾と本数を変えてもよい

などなど・・・




 





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| 折って綴じて手製本 | 23:15 | comments(0) | - | pookmark |
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