LINKSを更新、追加しました。
京都大学図書館資料保存ワークショップ→★
LINKSとは?このブログのなかにあります。パソコンは画面右側に、スマホは、、一番下までスクロールして左下辺りにあります。手製本まわりのリンク、友達リンク、エトセトラと混ざっています。
京都大学図書館資料保存ワークショップ(以下、京大WSと略します)を知ったきっかけは、昨年でした。京大WSに所属しているNさんが、私の本の修理と手製本講座に参加してくれたのです。京大WSについては全く知らず、聞けば10年ほど前に立ち上げたとのこと。自分と同じ時期に同じような志で修理に興味を持って活動をはじめているということで嬉しくなりました。
また、関西では奈良の書物研究会もあります。こちらは私も会員になって10年ほどにはなるのですが夏期講習に2回参加しただけなので幽霊会員というか応援会員というか。書物研究会のサイトから学んだことも多いです。じっくり読むと非常に勉強になります(→★)
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公共図書館で働いたことがきっかけで、本を修理するには製本できればいいのでは?と本の修理と手製本に興味を持った私ですが、手製本の技術を身に付けてから、とある大学図書館で修理専属のアルバイトをしています。専属とはいえアルバイトで、月に数回の出勤です。アルバイトとして入った当初から今まで先輩も後輩もいません。
また時を同じくヨンネをはじめたのは、本の修理をどう行っていくかというよりも、教えることで勉強していけたら、仕事になるといいな、図書館でまた働く機会があれば活かしたいなという手探りな気持ちでした。(バイトしながらでも続けるバンドマンのイメージもあったり、、、メンバーいないからSSWか?)
そして今、私はどのように活動しているか。本の修理と手製本講座、手製本ワークショップ、図書館での製本や修理講座、書店等への出張手製本ワークショップ、写真集や特装本の受注製本、個人蔵書の本の修理を承る、大学図書館での資料修理アルバイト、公共図書館での図書修理ボランティア、です。まあ、基本的にひとりです。ひとりが好きというのもありますが、、、。
修理仲間がいないのは寂しくはなく、講座に参加していただいている図書館勤務の方から情報を得ることもあります。また、その図書館勤務の方も悩みが多いということも感じていました。そんなところに京大WSのつながりができたので、嬉しく心強いです。
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京大WSの記事に出てくるリンクで、まとめて並べておきたいなと思ったものをこちらにも置かせてもらいます。
●板装帙というのをはじめて知りました→★
●クータについて出てきたので(→★)私もひとこと。名前の由来について講座では「筒状の紙」→「空袋」説を採用して説明していました。「管」というのもあったのか、なるほど。となると、英語で「sleeve」ということにもつながるかな。袖、筒、管の方が似ているかも。
それから、なぜ一重側が本体なのか、という点について。クータを独立してつくり背に貼る、という手順は手締めプレスがなくてもできる手順です。手締めプレスがあれば、本を挟み、まずは筒になっていないクータ紙を貼る、と考えると一重側が本体になる、というのが私の推測です。背に幅広のクータ紙を貼る、背幅に合わせて折って、折って、合わせると、外側が二重になります。
●物質としての書物
〜フランスにおけるルリユール文化〜→★
●修理用和紙セット→★
●国立国会図書館
簡易補修(破れたページのつくろい)→★
●京都大学学術情報リポジトリ
初心者のための簡易補修→★
●国立国会図書館
動画で見る資料保存:簡易補修→★
●国立国会図書館
動画で観る資料保存:簡易帙をつくる→★
●東京都立図書館
保存・修理についてのQ&A→★
●東京都立図書館
修理・製本に使う道具の紹介→★
また、公共図書館で修理講座をしていると質問を多くいただくため、以前まとめてみたことがあることを思い出しました。このブログのCATEGORIESに図書の修理Q&Aという項目があります→★
ここでも明記していますが、公共図書館と大学図書館、その他の専門図書館、利用目的や所蔵目的、保存目的が異なるという点もあるので、修理しないかどうか、修理の方法についても異なってきます。そしてもちろん、個人所有の本、文化財についてはまた異なる部分がある、と。
図書館、図書、資料、公共の所有物は、歴史や文化を継承していく上でとても大事なことです。ただそれには、国、行政、法人が絡んできて、現場は途方にくれてしまうこともあるな(ちょっと憤りも)というのが実感です。
個人的には、街にある靴、時計、洋服の修理屋さんのように本の修理屋さんとしても手を動かしていこうという気持ちがあります。書き込まれた一人一人の本、子供や孫に引き継ぎたい本、使い続けたい楽譜や辞書や聖書、どこへ持っていっていけば直せるの?お店を構えてはいないですけど、直せます、ここに持ってきて(実際はメールで)いただければ、、、とつぶやいておきます。
映画「ブックセラーズ」パンフ
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*本の修理と手製本のお問い合せについて→★
*手製本講座やワークショップのお知らせ→★
*『はじめて手でつくる本』ヨンネ著 発売中→★
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